転職成功者インタビュー

株式会社システムクラフト
加藤真奈美さん(仮名・総務事務) 24歳

新卒入社から1年余。ストレスを抱えて働くよりも、自分らしい働き方を求め、転職に成功。

加藤真奈美さん(仮名)は大学在学中に取得した簿記の資格を活かして事務職に就きたいと考えていたものの、新卒の就職活動では思うような仕事と出会うことができず、サービス業の販売スタッフとして社会に出ることに。だが、頑張って仕事に取り組んでもストレスばかりが蓄積し、最終的に退職を決意。そして、人生を楽しいと思えるような働き方を求めて転職活動に取り組み、自分の居場所を見つけることに成功した。現在は充実した毎日を過ごす加藤さんの転職ストーリーを紹介する。(※本記事の内容は、2017年3月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで30日間

転職前

業種
サービス業界
職種
販売スタッフ
業務内容
来店されたお客様に対する各種商品の提案営業。

転職後

業種
IT業界
職種
総務事務
業務内容
総務・一般事務業務。経理補助、採用サポート等。

新卒で就いたのは本意ではなかった販売職。1年2カ月頑張ったものの退職を決意。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

名古屋市に本社を置く産業用制御システムのソフトウェア開発を行っている株式会社システムクラフトで、総務の仕事をしています。勤務表の処理や交通費精算、経理など総務全般の業務に加え、採用業務の補助として転職フェアの準備や応募者の面接日程調整、採用試験の実施等にも関わっています。

入社前のご経歴を教えてください。

愛知県出身で、県内の大学では主に簿記を学んでいました。事務職を希望していましたが、就職活動を始めるのが遅かったこともあり希望どおりの就職先は見つからず、卒業後は地元でサービス業の販売店に入社しました。来店したお客様に接客しながら提案営業をする販売スタッフとして勤務していました。

今回の転職のきっかけは?

接客自体は好きだったのですが、お客様に商品を勧めるのがどうしても苦手でした。販売の仕事は商品を売ることがメインですから、売上の目標もあり、利益を出さなければいけない。私はそこにやりがいを見いだすことができず、会社に行くことが辛いと感じるようになっていきました。このまま続けていくことはできないと思い、転職先を決めないまま、入社から1年2カ月で退職しました。

転職活動はどのように進めましたか?

退職後は気分転換を兼ねて沖縄の宮古島で2カ月半、カフェでアルバイトをしながら過ごし、それから名古屋に戻って就職活動を始めました。いくつかの転職サイトに登録し、自宅から通える名古屋市内の会社で事務職を採用している企業を探しました。大学時代に取得した日商簿記2級の資格を活かすことができ、終業時間があまり遅くならない環境で働きたいと考えました。転職活動を始めてまもなく、転職エージェントのリンク・アンビションさんに相談に行ったところ、今の会社を紹介してもらえました。

今の会社に決めた理由は?

転職にあたっては、「大きい会社ではなく、小規模でもアットホームな会社で働きたい」という想いがありました。今の会社は比較的小規模で雰囲気が良かったことが決め手になりました。面接の時も、話好きの社長が気さくにいろいろな話をしてくださり、緊張することもなく楽しい面接で、ここでならやっていけると思えました。また、希望通りの事務職で定時上がりであること、家から通いやすいことなど、事前に考えていた希望をほぼクリアしていました。それに“事務職”と言っても、この会社ではいずれ総務だけではなく採用や経理などいろいろな仕事を任せてもらえるというお話をいただいたのも、決め手となりました。

“働き方”を重視して、ストレスの少ない充実した毎日を手に入れた。

転職していかがでしたか?

事務の仕事は初めてなので、デスクワークに慣れるのに少し時間がかかりました。銀行回りなどのために外出することもありますが、前職と違い基本的には机に向かっているわけですから。ただ、今は何よりもストレスを感じることなく出社し、仕事ができることが嬉しいですね。事務の仕事は社長から教わっていますが、それほど仕事量も多くはなく、着実に覚えることができています。また、社内の女性は私ともう一人だけなのですが、とてもいい方で、良好な関係を築けたのも良かったです。彼女は技術職なので常に接点があるわけではないのですが、お昼の休憩時間などにお喋りするのも楽しく、そのことも、毎日気持ちよく過ごせる理由の一つだと感じています。

生活環境にはどんな変化がありましたか?

入社前に社長から「残業は少ない」とは言われていたのですが、本当に残業もなく、毎日定時(18:00)に退社できています。前職では基本的に毎日残業で、平均すると退社時間は20:30くらいで、月末には深夜になることも。仕事が終わったらまっすぐに家に帰るしかありませんでした。今は仕事帰りに友達と待ち合わせて食事をすることもできます。また、社会人のブラスバンドサークルに入り、学生時代にやっていたサックスの演奏を再開しました。プライベートの充実度は以前とは比べものになりませんね。

転職活動中に大変だったことや今後の課題はありますか?

全く違う業界への転職ですが、抵抗はなかったですし、新しい仕事を覚えるのも大変とは感じていません。今後の課題は、もう少し自分にできる仕事の幅を広げたいということでしょうか。転職活動中の不安はかなりありました。「次に入った会社が肌に合わなかったらどうしよう」とか、面接は苦手なので「うまく話せるだろうか」と。それについてはリンク・アンビションの担当の方から事前に「こんなことを聞かれると思います」といったアドバイスをいただけたし、社長の人柄についても「良い人だから緊張しなくても大丈夫ですよ」と声をかけてもらったのが心強かったですね。

転職してよかったと思うことは?

とにかくストレスなく働けること。そして充実したプライベートを過ごせること。こういう生活、こういう働き方をしたかったのだなと今は思います。以前も休日数は今と同じくらいでしたが、平日休みなので土日が休みの友達とは時間が合いません。しかも連休はとれなかったので、遊びに行っても翌日の仕事のために早く帰らなければならないのが苦痛で、出かけること自体をためらっていました。そうしたことが重なって、毎日が憂鬱で人生が楽しいと思えなかったのですが、転職によって、仕事の内容に感じていたストレスも、自分の時間を自由に使えないストレスも解消されました。収入は以前の方が多かったのですが、働き方を重視して今の会社を選んだことは間違っていなかったと思っています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私は前の会社を辞めてから転職活動をしましたが、働きながら次の就職先を決めた方が余裕をもって転職活動を進められたかもしれないと今は思います。前職はお金を使う暇がなかったこともあり、貯金があったのでなんとか次の会社に入るまでしのげましたが、仕事を辞めてからも保険料や年金などの出費があり、けっこうお金がかかります。働きながらの方が慌てずに次の会社を決められるのではないでしょうか。離職中だと「早く決めなければ」という焦りも出てくると思います。余裕を持った転職活動をお勧めしたいですね。

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る