2023.02.01
愛知県【最新の雇用情勢】有効求人倍率は1.42倍-2022年12月、2ヵ月連続低下
愛知労働局から、12月の愛知県内の雇用情勢について発表がありました。
愛知労働局は「求人数は一定の水準を保っていて、飲食サービス業や宿泊業についても、コロナ前の水準まで戻ってはいないものの、人手不足感がある印象だ。業種によって差異はあるが、全体として持ち直しの動きを継続している」としています。
一方で「半導体をはじめとする部品の供給制約や、原材料価格の高騰、それに、物価の上昇などに加え、新型コロナが雇用に与える影響については、引き続き注意する必要がある」と指摘しています。
(参考元:NHK 東海 NEWS WEB 2023年01月31日)
状況について詳しくお伝えします。
愛知労働局は「有効求人倍率は2か月連続で低下。持ち直しの動きが広がりつつあるが、
引き続き注意する必要がある」としています。
<有効求人倍率とは>
厚生労働省が発表する統計値の一つで「求職者1人に対して何件の求人があるか」を示します。【算出方法】
有効求人倍率 = 有効求人数 ÷ 有効求職者数(有効求職者数に対する有効求人数の割合)【数字の見方】
倍率「1」:求人数と求職者数が等しい(求職者1人に対して1件の求人がある) 倍率「1」を上回っている:求職者よりも求人数が多い (転職しやすい状況) 倍率「1」を下回っている:求職者よりも求人数が少ない(転職しにくい状況)※景気動向指数としての側面
労働市場の動きは景気とほぼ一致しているため、 有効求人倍率は景気動向とほぼ一致して動く「一致指数」 景気が良くなってくると企業が採用を増やすため、 新規求人倍率は景気動向に先行して動く「先行指数」と呼ばれています。
有効求人・求職の状況
● 全国の有効求人倍率は 1.35 倍 /対前月 同水準
● 東海の有効求人倍率は 1.42 倍 /対前月 - 0.01 pt
● 愛知県の有効求人倍率は 1.42 倍 /対前月 - 0.01 pt
● 有効求人数は 135,571 人 /対前月 + 0.2 %
● 有効求職者数は 95,581 人 /対前月 +0.7 %
(※すべて季節調整値)
新規求人・求職の状況
● 新規求人倍率は 2.45 倍 /対前月 - 0.05 pt
● 新規求人数は 45,793 人 /対前月 - 2.7 %
● 新規求職者数は 18,702 人 /対前月 - 0.5 %
(※すべて季節調整値)
令和4年分 有効求人・求職の状況
● 有効求人倍率は 1.37 倍 /対前年 + 0.20 pt
● 有効求人数は 135,485 人 /対前年 - 12.0 %
● 有効求職者数は 98,706 人 /対前年 - 4.3 %
(原数値・年平均)
現在の日本国内の労働力調査
<完全失業率とは>
総務省が発表する統計値の一つで「労働力人口のうち働く意思はあるが、就業していない人がどの程度いるか」を示します。 数値が高いほど、求職活動中の人が多いことを示します。【算出方法】
完全失業率= 完全失業者 ÷ 労働力人口(就業者+完全失業者)× 100
※景気動向指数としての側面 実際の景気動向と比較して遅れて変動するため「遅行指数」と呼ばれています。