転職成功者インタビュー

株式会社TS工建
大川雄太さん(仮名・キャリアアドバイザー) 24歳

ずっと求めていたやりがいは、初めて飛び込んだ業界にあった。

大川雄太さん(仮名)は、名古屋で転職に成功したリージョナルヒーロー。以前も名古屋で働いていたが、業界と職種はまったく異なる。以前は1日数十件もの飛び込み営業に奮闘していたOA商品の営業マン。しかし売上のみを求められる毎日に、いつしか疑問を感じるようになっていたという。

「自分の仕事は、本当にお客さまのために役立っているのか?自分がやりたかった仕事はこれなのか?」。営業手法をめぐる上司との意見の食い違いをきっかけに退社を決意。新たなステージを探し始めた大川さんの目にとまったのが、転職をサポートしてくれていたコンサルタントのいきいきと働く姿だった。

紹介を受けた数件の募集のなかから、自らも人と仕事を結びつけるキャリアアドバイザーになる道を選択。感謝されるやりがいを求めて未知の世界に飛び込んだ大川さんのその後をうかがった。

(※本記事の内容は、2017年1月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで30日間

転職前

業種
通信関連・インターネット関連・専門コンサルタント
職種
営業職
業務内容
インターネット回線・OA 機器などのオフィス IT 化のコンサルティング営業

転職後

業種
人材紹介・職業紹介
職種
人材斡旋 キャリアアドバイザー
業務内容
新規の顧客開拓。求職者に対するカウンセリング・求人紹介などの転職サポート

強引な営業手法に疑問。もっとお客様に喜んでもらえる営業がやりたい

現在のお仕事はどんな内容ですか?

医療従事者向けの人材紹介会社で、キャリアアドバイザーとして働いています。当社のサイトに登録してくださった看護師に「どんな職場を望んでいるか」をヒアリングして、病院や老人ホームなどを紹介します。

登録者の中にはすでに新しい職場を見つけていたり、「今は探していない」という方もいらっしゃるので、日によって異なりますが、一日にかなりの本数の電話をかけます。もちろん実際に会ってお話を聞くこともありますし、面接に同行することもあります。

また、職場を紹介して終わりではなく、就職後の相談にものることもあります。できるだけ長く働いていただきたいですからね。

入社前のご経歴を教えてください。

愛知の大学を卒業後、名古屋にあるOA商品の販売会社に営業職として就職しました。パソコンからコピー機、コピー用紙まで、オフィスで使うものはなんでも売っていました。パンフレットを持って名古屋市内の企業に飛び込み営業や電話営業をかけていて、多いときは1日に50社くらいまわっていたと思います。

転職のきっかけは?

上司との意見の食い違いがあり、辞めることについてはあまり悩みませんでした。泥臭い営業でしたが、仕事自体は嫌いではありませんでした。体を動かすのは苦じゃないし、行動しないと何も生まれません。ですから、とてもいい経験をさせてもらったと思っていますが、「人のために役に立っている」という実感や自信が持てなかったんです。

「これを売って本当に相手は喜んでいるのか?」「無理やり売っているだけなんじゃないか?」働きながらそう感じていましたし、強引な営業手法が上司との食い違いの一因でもありました。自分が思っていた営業とは違うと思ったし、もっと誰かに感謝される仕事がしたいと思ったんです。

転職活動はどのように進めましたか?

まず、大手の転職サイトとリージョナルキャリア愛知に登録しました。リージョナルキャリア愛知は地域に特化した転職支援サービスだったので興味がわき、登録しました。希望職種は営業で、その他の条件は土日に休めればいいというくらいで、特にありませんでしたね。

すると、求人紹介のメールが毎日3~5件、月に100件以上来たんです。業界や規模もまちまちで、迷いましたね。なかには東証一部の企業の話もあったと思います。

今の会社に決めたポイントは?

最初のポイントは、4社の面接を受けたなかで、リージョナルキャリア愛知の担当者から、「大川さんにはこちらのほうが合っているのでは?」と勧められたこと。それと同時に、面談を通じてキャリアアドバイザーという仕事に興味がわいてきたんですよ。それまで聞いたこともない職種だったんですが、担当者がとてもいきいきと仕事をしていて、輝いているように見えたんです。

また、会社自体もできてから10年もたっていなくて、まだまだ大きくなる会社だと感じましたし、自分が頑張った分だけ報酬がもらえるところも魅力でした。

医療法人は働いてくれる人を探しているし、求職者は仕事を探している。欲しがっていない人に、欲しがっていないものを売るんじゃなくて、双方のWin-Winを橋渡しできるという点も営業としてやりがいを感じられると思いました。

モチベーションを引き上げてくれる環境のなかで、人間的にも成長できそう

転職していかがですか?

楽しいですね。形のあるものを売る仕事ではないし、人を動かす、心を動かす、というのはすごく難しいですが、「ここで働きたいです」と言ってもらえた瞬間、就職が決まった瞬間はとてもうれしいものです。

そんな仕事ができるようにいつも気を付けているのは、こちらの勝手な思い込みで看護師の可能性をなくしてはいけないということ。まずは相手の話にしっかり耳を傾けて、どういう人なのかをイメージし、いろんな職場を紹介するよう心がけています。

ただ前提として、その方が何を求めているのか、ポイントを抑えることはとても大切。勤務地なのか、給料なのか、休みなのか・・・。ポイントがずれていると、ミスマッチにつながりますから。忙しい毎日ですが、1日があっという間に終わるんです。それだけ充実しているんだと思います。

転職して良かったと思うことは?

今の会社なら人間的に成長できそうだと感じています。上司の指導は理にかなっていて、やる気を持たせてくれるんです。おかげでメンバーのモチベーションが高いし、競い合って仕事をしています。

職場の雰囲気もいいですね。わからないことがあれば「教えてください」とお互いが声をかけ合えるし、丁寧に教えてももらえます。

あとは、やはりお客さまに感謝されることですね。看護師さんにも、医療機関にも「ありがとう」と言ってもらえる仕事だから、忙しくても充実感が大きい。自分がめざしていた仕事にやっと出会えたと感じています。

困っていることや課題はありますか?

医療業界は初めてだったので、最初はわからないことが多かったですね。看護師の働き方や仕事内容についても知っておかないと仕事を紹介できないので、かなり勉強する必要がありました。

でも、いちばん課題に感じたのは、自分自身の「甘さ」や「曖昧さ」といった人間性が浮き彫りになったことです。前の会社では「売れ、売れ」と怒られるだけでしたが、今の会社の上司が丁寧にアドバイスしてくれるので、自分の課題について気づかされることがすごく多いです。

生活面での変化はありましたか?

勤務地は前と同じ、名古屋市内です。家も引っ越していないので、生活面はほとんど変わっていませんね。変わったのは、出社時間くらい。前より1時間ほど遅く出社できるようになったので、朝の時間に余裕ができました。月給は少し下がりましたが、これから努力すれば上がっていくので、あまり気にしていません。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

いろんな会社を見て、自分の可能性を広げてほしいと思います。自分の可能性って、自分が思っているより大きいはず。やりたいことがあるなら、自分の力量を否定することなく、挑戦してみてはどうでしょう。たとえうまくいかなくても、あきらめなければやり直すことは何度でもできると思うので。

転職活動って、仕事を変えるだけではないと思うんです。転職活動をしてみて、今まで当たり前と思っていたことが、実はそうではなかった、ということが見えてきたり。今の会社のありがたみに気づくことができれば、それはそれでいいことではないでしょうか。だから、まずは動いてみることが大事だと思います。

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