2021.04.09
コロナ禍における愛知県内企業の採用とDX推進-2021年3月求人動向調査よりー
こんにちは。リージョナルキャリア愛知のスタッフ、大塚です。
先日、愛知県の有効求人倍率が2カ月連続で上昇というニュースをお伝えしましたが、このたび弊社では、愛知県内の企業に中途採用についての動向実態調査を行いました。
新型コロナウィルスとの戦いはまだ長引く可能性が高く、企業経営にも大きな変化がおこり、戦い方を変えるためのDX推進など、パラダイムシフトの重要性が急激に増しています。
そこで、
①コロナ禍での採用状況と採用基準の変化
②デジタルトランスフォーメーション(DX)の進捗状況と取り組むべき具体的な課題
この2点について、愛知県の地域経済を牽引する上場企業や有名企業、成長企業の実態や取り組みを、アンケート形式で調査しました。
「第2回 コロナ禍における愛知県企業の求人動向調査」(2021年4月7日)
【調査概要】
■調査⽅法:Webフォームによるアンケート
■調査対象:愛知県に本社を置く企業
■有効回答数:30社
■調査期間:2021年3⽉8⽇(月)~3⽉26⽇(金)
愛知県の企業の採用意欲は高まりを見せている
企業の採用活動状況は、「同数の採用を続ける」(70.0%)「採用数を増やす」(16.7%)が全体の約86.7%を占めており、愛知県の企業の採用意欲の高さがうかがえます。
募集の間口を限定した傾向
採用基準に関しては「募集職種を即戦力人材のみに要件を絞った」が最も多い結果となりました。
次に「採用基準は変えていない」「重点的に募集する職種のみに募集を絞った」と続き、採用基準を変えた企業は、募集の間口を限定した傾向にあります。
職種によって採用意欲・想定年収に高低あり
「経営企画」「マーケティング」「デジタル戦略・DX関連」に関しては、想定年収800万円以上の割合が他の職種よりも高いという結果となり、企業の採用意欲の高さがうかがえます。
企業の変革を担える人材の採用を強化する企業が増えており、DXに携わっている、あるいは先進的なDXを推進する企業での勤務経験があるという転職希望者の方にとっては、追い風の状況と言えるかもしれません。
DXに取り組んでいる企業と進んでいない企業との差が顕著
愛知県のDX推進の状況は、「会社全体で取り組んでいる」は23.3%、「部署ごとに取り組んでいる」も同じく23.3%で、合計しても半数以下(46.6%)に留まっています。
しかし、DX推進に取り組んでいる企業では、AIデータ解析や機械学習の活用、Webツールやアプリの利用、さらにグループウェアを使用した海外拠点との連絡など、積極的な対策が見られます。
特に、業務効率化や生産性向上、組織運営や働き方のデジタル化といった、社内や業務環境のデジタル化が進んでいる点が特徴です。
一方で、DX推進が進んでいないと答えた企業では、明確なビジョンや戦略が不足している、推進する人材がいないといった課題が浮き彫りになっています。コロナ禍によって、企業の戦い方が変わる中、今後のDX推進を加速していくには、パラダイムシフトを起こせる人材の確保が重要な課題となります。
愛知県の求人倍率やこうした動向調査から、愛知の転職市況を大局的にとらえつつ、「いつ動くのが良さそうか」「自分はどんな転職ができるか」といったシミュレーションを行うのが良いのではないかと思います。
もちろん、私たちはそのお手伝いをしていますので、ご興味ある方はぜひお気軽にご相談ください。