2020.11.26
続・『35歳の壁』って実際はどうなのか? 「35歳以上のUIターン転職における注意点に関して」 <愛知の転職コラム Vol.029>
こんにちは。キャリアコンサルタントの青島です。
以前、35歳以上の転職に関しての記事を書かせて頂きましたが、
(前回記事:『35歳の壁』って実際はどうなのか?)
今回はその中でも特に私達が普段注力しているUIターン転職の領域で
35歳以上の転職における注意点や、
最後にちょっとしたデータの開示をしたいと思います。
◆ そもそも「35歳転職限界説」の起源は?
35歳を超えると転職が難しくなるというネット情報を見たことがある方もいるかと思いますが、
一般的に35歳転職限界説とは、35歳を機に転職成功率が下がり、
転職企業の選択肢も大幅に狭まってしまうと言われています。
しかし実際にはこの言葉が出始めたのは今から15年ほど前の話になります。
1990年代の就職氷河期に採用できなかった20代などの第二新卒を補うために若手の需要が増え、
35歳以上の人材への需要が少なくなり、生まれた言葉と言われています。
では、現在の転職市場はどうでしょうか。
ここ10年の間でも転職市場は大きく変化
(リーマンショック、好景気に伴う求人倍率の高騰、
昨今のコロナウイルスなど)しており、
一概に35歳以上だから転職ができないというのは、信憑性の低い情報です。
前回の記事でも書かせて頂きましたが、実際35歳以上での転職も問題なく可能です。
もちろん若手層が欲しいという会社もありますが、
特にUIターン市場においては、
首都圏や県外にて豊富な経験を積んだ方を企業の幹部候補としてお迎えしたいというニーズは
景気に左右されることなく一定数以上のニーズがあります。
だからこそ、前回でもお伝えした「経験」というのが重要になってきます。
◆ 年収ダウンを受け入れる覚悟も必要
35歳以上のUIターン転職において最も気になる点は収入の維持ができるかどうかという点だと思います。
結論としましては、年収ダウンは避けられない可能性が非常に高いです。
もちろん年収維持やアップでの転職を果たしたケースもありますし、
当社でもそのような決定をより多く生み出すための努力をしていますが、
決定者のデータを見てみても、
ほとんどのケースでは年収ダウン(当社統計では平均2割減)となってしまいます。
現年収を維持したいという気持ちは重々分かりますが、
年収にこだわりすぎては仕事のやりがいや
地方へのUIターンを果たすことができなくなってしまいます。
しかし、幹部候補の採用となれば特に中小企業においては
実績に応じて首都圏並みの給与水準を手に入れることができるという点もあります。
スタートは年収ダウンだったとしても実績や成果に応じては早期で現年収以上を目指すことができます。
首都圏に比べて生活環境も異なるため、年収にとらわれすぎず求人を探していくことが重要です。
◆ 当社の実績紹介
ここで少しですが、当社の決定実績を紹介します。
当社では創業以来愛知県・静岡県へのUIターン転職を主に行ってきました。
UIターンを考える方は人によって様々ですが、
大きな要因として「親の介護が必要になってくる」「子育てを地元で行いたい」などがあり、
昨今の晩婚化の影響もあり35歳以上でのUIターンを希望されている方も多くいらっしゃいます。
当社の決定実績では、35歳以上の方の転職支援実績は全体の52%となっております。
※大手転職エージェントの転職成功者の年齢割合(35歳以上)
・A社:約19%
・B社:約27%
◆ まとめ
35歳以上での転職は人生でも大きな分岐点になると思います。
またそれが場所を超えたUIターン転職であればなおさらです。
今回収入ダウンの話などマイナスになりそうな点の情報もありましたが、
実際当社でUIターンを果たした方の声を聞くと、
「通勤ラッシュからの解放」「都会よりも生活費が抑えられた」
「両親のそばにいて安心させられた」「地元に貢献している感じがある」
「会社内でより重要なポジションを任せられている」などといったプラスの声を聞くことも多いです。
また今回書かせて頂いた内容に関しては
当社が定期的に開催しているUIターンセミナーにて詳細をお伝えしています。
興味がある方は是非当社セミナーに参加して頂くとより細かい話が聞けると思います。
また各コンサルタントも今までの転職具体例なども持っていますので、
ネットでは伝わりづらい生の声も是非コンサルタントに聞いてみてください。