中部電力パワーグリッド株式会社
中村悠真さん(仮名・調達) 34歳
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キャリアも家庭も妥協しない。コンサルタントと共に探し出したインフラ企業での挑戦。
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新卒で自動車メーカーに入社し、調達業務を通じて「ものづくり」と真摯に向き合ってきた中村さん。着実にキャリアを積む一方、より長期的な視点で事業を推進できる環境に身を置きたいと考えるようになる。
転職を考え始めた頃、「自分の人生にとって何が一番大切なのか」を改めて見つめ直すと、その答えは明確に「家族」だったという。
自分だけでなく、家族にとっても理想を叶えるのはどんな形か。信頼できるコンサルタントとともに深く追求し、キャリアと家庭、どちらも妥協しない道を探し出した。「とてもいい環境で働けています」そう語る中村さんから、今回の転職活動について詳しく伺った。
※本記事の内容は、2026年5月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで60日間
転職前
- 業種
- 自動車メーカー
- 職種
- 調達
- 業務内容
- 部品および素材の調達業務。契約内容の設計や市場動向を踏まえた戦略的な調達の組み立て。
転職後
- 業種
- エネルギー
- 職種
- 調達
- 業務内容
- 電力メーターの調達から現場への配給網を支える需給業務。倉庫管理基準の策定や広範な資産管理など。
自分軸を大切にした転職活動。ものづくりに近い調達の仕事を活かした次の一歩。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
中部電力パワーグリッド株式会社の調達部総括グループに所属し、電力メーター調達などの需給業務を担当しています。
メーカーから調達したメーターを、個人宅や工場、街中など管轄内の各現場に配給する役割です。対象範囲が広く、種類も多岐にわたるため、業務の幅は非常に広いです。
現在の電力業界は脱炭素化への対応や新たな電力需要の増加など、社会から求められる役割が大きく変わる変革期にあり、それに伴い業務の多様化も進んでいます。主な業務としては、仕入れた製品を格納しておく倉庫管理の基準策定や、資産管理などを担っています。
入社前のご経歴を教えてください。
前職は自動車メーカーで調達業務を担当していました。主な業務は在庫管理にとどまらず、取引メーカーとの契約内容の設計や、時流を踏まえた戦略的な調達スキームの組み立てです。
過剰な在庫を極力抱えない供給体制を重視し、スムーズな自動車生産を支える役割を担ってきました。現在のインフラ企業で行う調達とはアプローチが異なり、その違いも大きな学びとなっています。
そもそも調達の仕事を選んだのは、新卒で入社した自動車メーカーで文系出身の自分が「ものづくり」に最も近い場所で関われる仕事だと感じたからです。
学生時代、経済学部でモノの付加価値について学ぶ中で自動車生産の工場にはまだ改善できる余地があると感じ、その価値を高めたいという想いから、この分野でキャリアを積み上げてきました。
転職のきっかけは?
大きく二つあります。一つ目は、年齢的なタイミングです。管理職への昇進が近づく中、働くフィールドが変わる前にもう一度実務の中で経験を積みたいと考えました。管理職になってから転職するのではなく、現場で学び続けられるこのタイミングで転職活動に挑みました。
二つ目は、安定した事業基盤のもと、中長期的なプロジェクトに腰を据えて取り組める企業で働きたいと考えたことです。自動車業界は大きな変革期にあり、新しい製品や業務に関わる面白さがある一方で、短期的な変化も多い環境でした。そうした中で、数年単位のプロジェクトに腰を据えて取り組める環境に身を置きたいと考えるようになりました。
企業として長期的な視点で事業を推進できる環境で働くことが、自分のモチベーションにもつながると感じ、転職活動を決意しました。ただ、この時点では前職に残るという選択肢もあり、最終的な判断は悩みながら進めていきました。
転職活動はどのように進めましたか?
転職活動を進めるにあたり、自分の中での軸は明確でした。「勤務地が自宅からの通勤圏内であること」と「企業としての事業の安定性があること」です。経歴に合わせて企業を探すのではなく、自分が何を求めているのかを軸に考えていきました。
そのような中、前職で信頼していた後輩から、彼の転職をサポートしたリージョナルキャリア愛知(運営:リンク・アンビション)のコンサルタント、花木さんを紹介してもらいました。
それ以降は花木さんと面談を重ね、転職をするのであれば何を重視するのかを一つひとつ整理していき、その中で中部電力パワーグリッドに辿り着きました。
花木さんは転職を前提とするのではなく、やりたいことの実現や今より良くなるための方向性を一緒に考えてくれる方でした。一人ひとりと深く向き合う姿に信頼感を持ち、安心して転職活動を進めることができました。
今の会社に決めたポイントは?
転職活動を始める前から、勤務地や福利厚生、事業の安定性に魅力を感じていました。選考が進む中で、面接がとても丁寧だったことも印象に残っています。
本選考の前に、会社理解を深めるための面談の機会を設定してもらえ、事業内容や企業風土、入社後の業務や中長期的なビジョンについて、親身に説明してもらえました。選考と聞くとどうしてもプレッシャーを感じがちですが、対等な立場で接してもらえ、安心して臨めました。
インフラ企業に対しては少々敷居の高い印象を持っていましたが、そうしたイメージもいい意味で変わりました。最終的には働き方だけでなく、社内の雰囲気や社員の人柄に魅力を感じ、入社を決めました。
大切な家族との理想的な暮らしを実現。キャリアと家庭の両立は叶えられる。
転職していかがですか?
選考時に感じた好印象は入社後も変わらず、安心して働けています。特に、発言や提案を受け入れてもらえる風土があり、転職者であっても対等に意見を聞いてもらえる環境に大きな魅力を感じています。
現在は変革期ということもあって業務量は多いですが、その分さまざまなことに挑戦できており、やりがいを感じながらモチベーション高く仕事に取り組めています。また、転職の軸としていた「勤務地」や「事業の安定性」についても想定通りで、非常に満足しています。
転職して良かったと思うことは?
一番大きいのは、自分がやりたいと発言したことを受け入れてもらえる点です。そのおかげで主体的に仕事に取り組むことができ、のびのびと働けていると感じています。
また譲れないポイントの「勤務地」についても、希望通り自宅から通勤できており、自分だけでなく家族にとっても理想的な環境を実現できました。
困っていることや課題はありますか?
大きな課題はありませんが、あえて挙げるとすれば、キャリア採用の歴史がまだ浅く、その文化が十分に浸透していない点です。そのため、キャリア採用から昇進したロールモデルもまだ少ないと感じています。
一方で、自分自身がその道を切り拓いていく立場でもあると考えています。身が引き締まる思いで日々の業務に向き合っています。今後は、長く働いている方と肩を並べられるよう、専門性の高いスキルを身につけ、まずは自分自身の中でしっかりと基盤を築いていきたいと考えています。
生活面での変化はありましたか?
「生活を大きく変えないこと」を重視して転職活動をしたため、良い意味で変化はありません。すぐ近くの妻の実家からサポートを受けられることで妻の安心感にもつながっています。また、自分自身も大切にしている趣味の時間も確保できており、バランスの取れた生活を送れています。
勤務時間は前職と大きく変わりませんが、今後業務が落ち着けば、フレックスやリモート勤務など会社の制度を利用して、より家族との時間を充実させられると考えています。社内には家庭の時間を大切にする雰囲気があり、その点にも大きな魅力を感じています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職を考え始めると先に結論を決めてしまい、そこに自分の経歴を当てはめて考えてしまいがちです。しかし、本当に重要なのは「自分にとって何が一番大切なのか」を見つめ直すことだと感じています。
私にとってそれは家族で、「どのような環境で働けば、家族との幸せな暮らしを実現できるのか」という軸を大切にしながら時間をかけて転職活動を進めました。
もちろん、転職活動においては選考を突破するための戦略も重要ですが、その先に何を実現したいかを深く考えておかなければ、長く働き続けるのは難しいでしょう。自分のこれまでを振り返り、「軸」をしっかりと考え抜くことが、納得のいく転職につながるはずです。